<港区の小児矯正ガイド>子ども歯ならびパーク♪

子どもの開咬

開咬とは、上下の前歯の間に隙間ができ、前歯がかみ合わっていない状態を指し、「オープンバイト」とも言われます。歯列の問題だけで発生する場合と、骨格上の問題で発生する場合の2種類があります。開咬が放置されると、咬合不良や口腔内の健康上の問題を引き起こす可能性があります。そのため、開咬が見られた場合は、早期に歯科医師に相談することが大切です。

子どもの開咬を放置するリスク

口呼吸になる

開咬では、前歯が広がっている状態が多いため口が閉じにくくなり、常に口で呼吸する癖がついてしまうことがあります。そうなると、鼻というフィルターを通さずに菌やウィルスが喉に入りますので、風邪やインフルエンザなどにかかる可能性が高くなります。また、口呼吸により舌の癖が付いてしまい、開咬が進行することも考えられます。

虫歯になりやすい

前述の通り、開咬は口呼吸になりやすく、そのため口の中が乾燥してしまいます。その結果、お口の中で唾液がうまく分泌されなくなり、飲食のあとの酸性状態が続いてしまい、歯のミネラル分が溶出、虫歯になりやすくなってしまうのです。

奥歯に負担がかかる

開咬の場合、前歯でよく噛めないために奥歯を頻繁に使うようになります。その結果、過剰な力が奥歯にかかり、顎関節症になったり、奥歯の摩耗が激しくなり寿命を縮めてしまう可能性もあります。

子どもの開咬の治療法

MFT

「MFT」(Oral Myofunctional Therapy)とは、口腔筋機能療法と呼ばれる矯正器具を使用しないトレーニングです。開咬では舌で前歯を押してしまうなど、悪癖が原因となることも多いです。そのため、舌の癖を正して、お口の周りの筋肉を鍛えることによって、症状が改善することがあります。

拡大床

拡大床というのは、顎を広げる矯正装置のことです。子どもは顎の成長が未熟なため、歯並びが悪くなる場合があります。それを顎を広げることで正常な歯列に戻していく治療です。タングクリブという舌の癖を直す器具を併用する場合もあります。

マウスピース矯正

子供の場合は顎も成長過程ですので、短時間の装着で済むマウスピース矯正もあります。ポリウレタン製で痛みも少なく、取り外しタイプで起きているうちの1時間と寝ている間だけ装着すれば良いタイプです。食事や歯磨きなどへの影響もありません。

子どもの開咬Q&A

子どもの開咬はいつ治療する?

治療の開始は7歳から12歳位の乳歯が残る「混合歯列期」が良いとされています。小虹であれば、顎の成長を利用して治療が可能なので、抜歯をする可能性が低く抑えられます。もちろん、それ以前でも以上に気づいたらすぐに歯科クリニックで診察を受けましょう。症状によっては上記に紹介したMFTのみで治療ができる場合もあります。

子どもの開咬は保険適用できる?

ほかの歯科矯正治療と同様に、開咬も基本的には健康保険の適用外となります。しかし、一部の重症例では健康保険が適用となる場合もあります。例としては、外科的な治療が必要な顎変形症を伴う場合で、治療は大学病院など特定の医療機関のみで可能です。

子どもの開咬は自然に治る?

幼児で指しゃぶりの癖がある場合には、それを止めることによって、通常の歯列に戻ることもあります。しかし、骨格が原因の開咬もあり、その場合には自然に治ることはありません。専門家でないと判断は難しいので、異常があれば、まずは歯科クリニックに相談しましょう。

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